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グレッグ・レイクの命日でした

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    今日はエマーソン レイク&パーマーのグレッグ・レイクの命日ですね。3周忌ですか。

     

     


    Barret Grace エマーソン・レイク・アンド・パーマー Lucky Man 最新の人気 おしゃれで快適な女性長袖のパーカー Black

     

    今年は何故か、グレッグ本人より、最晩年の彼の家族や友人はどんな想いでいたのかな、と思うことが多かったです。

     

    自伝"LUCKY MAN"の、グレッグのマネージャー兼長年の親友だったスチュワート・ヤングによる後書きには、グレッグがおそらく3年前の11月に、

     

    「何が何でも最高級の自転車を、孫のガブリエルのクリスマスプレゼントにするんだ!」

     

    と言い出し、12月の最初の週末に、家族や友人が彼の為にささやかなクリスマスパーティーをした様子が書いてあります。

     

    その頃グレッグはホスピスに入っていたそうです。

    それ以前から、ものを食べることが出来なくなっていて、多分抗がん剤の副作用が指の関節にきていたのではないでしょうか。大好きなギターを弾けなくなっていたそうです。

    おそらく、クリスマスまで保たない、と診断され、本人もそれを自覚しているような状態だったでしょう。

    彼は、次の週の水曜日に亡くなっています。

     

    小さなガブリエルは、お祖父ちゃんがサンタに特別にお願いしてくれた、綺麗な銀色の自転車に乗って、部屋の中を何度も何度もグルグル回り、グレッグはベッドに横たわっている。

     

    …グレッグの奥さんのレジーナと娘のナターシャ、親友のスチュワート・ヤングは、どんな想いで2人を見守っていたのだろうか、と。

     

     


    Lucky Man: The Autobiography
     

     

    グレッグの自伝が出版されて2年半程になります。

    日本で翻訳本、出ませんかね?

     

     


    花嫁衣装でストリップの真似をしていた?フレディ・マーキュリー

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      今日、この本も届きました。

       

       

       


      MUSIC LIFE 特集●フレディ・マーキュリー/QUEEN (シンコー・ミュージックMOOK)
       

       

       

      この本にも登場する、「オペラ座の夜」発売後のツアーでフレディがアンコールの際着ていた派手な着物ですが、何とこれは、花嫁衣装なんだそうです。

       

      確か2度目の来日の時、週間のFM雑誌のグラビアにいち早く、

       

      「アンコールにぎんぎらの着物で登場したフレディ・マーキュリー」

       

      といった紹介のされ方をしていたのを、友達の家で

       

      「すごいね〜。」

       

      と見ていたら、お茶を持ってきてくれた友達のお母さんが、

       

      「これは昔の花嫁衣装だよ。それなりの格式のもので、ギンギラなんて下品なものじゃないよ。」

       

      と言うので驚いたことがあります。

       

      確かに今見ると、決して安っぽいものではないし、鶴が描かれていたり、赤を多用していたりと、ハレの日の縁起物のように見えますね。

      フレディ、それを知ってて、ああいう使い方をしていたんでしょうか?

       


      四つ葉は見つからず 家で過ごしたフレディの命日

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        季節外れの四つ葉のクローバーを見つける奇跡は、残念ながら起きませんでした。

        70年代の、上原きみ子や彼女のフォロワーが描いた少女マンガでは、しょっちゅうそんなことが起きていましたっけ。


        フレディ・マーキュリー 写真のなかの人生 ~The Great Pretender

         

        昨日のフレディの命日は、取り寄せたばかりの本を読んで過ごしました。

         

        実を言うと、風邪がひどくなって、熱で寝込んでしまったんですね。

        おかげでこの本も、文字を読もうとすると、頭がチラクラする感じで全然入ってこなかったので、見たのは写真だけです。

         

        おかげさまで、今日は熱が下がり、やれやれです。

         

         


        もし四つ葉のクローバーを見つけたら フレディの献花に行きましょう

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          11月24日、フレディの命日が近づいてきました。

          今年もまた、シンコーミュージックによるフレディ・マーキュリーの追悼献花式が行われるようです。他にも色々な所で、イベントがあるようですね。

           

          一応、24日に休みは取ってあるのですが、今年はどこにも行かずに終わりそうです。

          今月はパート先が忙しく、数日前から風邪を引き込んでしまいました。

          以前は、風邪など気にせず出掛けたりもしてましたが、今は一応がんサバイバーで、免疫力が落ちるのが怖いので、無理は出来ません。

          クイーン音源と花火のコラボにも、本当は行きたかったのですが、雨天決行というので諦めました。

          私は一時期警備会社でバイトしていたことがあるので、11月の夜に、普通の雨具だけを着て雨に打たれるとどういうことになるか、身に染みて分かっていたので。屋外の仕事を専門にしていた同僚達の中には、何万もする高価な雨具の上下を、自腹で揃える人も少なくはなかったですね。

          ブライアン・メイ監修の'QUEEN HEAVEN'も、上映中のプラネタリウムの評判が今ひとつで、「"QUEEN HEAVEN"を観に行ったら腰痛になった」というブログ記事を見たりもしたので、今月いっぱいで終わるようですが、行っていません。

           

          最近色々な便乗商法を目にするうちに、クイーン疲れした感じで、イベントをポジティブに受け止められなくなってきています。

          クイーン展も開催されるようですが、それに絡んで、QAL来日公演のチケットを抽選で333名にプレゼント、とか言われると、

           

          「ああ、あのチケット抽選騒ぎの後にこんなことを言ったら、ファンが一体どう思うかが分からない人達が、開催しようとしてるんだなあ。」

           

          とか、思ってしまいます。

          今年のフレディの命日は、家でDVDやyoutubeを観て過ごした方がいいように思えます。

           

           


          フレディ・マーキュリーと私

           

          でも、もしこの2日間の間に四つ葉のクローバーを見つけたら、それを持ってフレディの献花台に行こうか、なんて思ったりもしますが。

          ジム・ハットンが、知り合ったばかりの頃のフレディの誕生日に、ティッシュペーパーに包んだ四つ葉のクローバーの押し絵をあげたら、ささやかだけど心のこもったプレゼントにフレディが大喜びした、というエピソードが好きなので。

           

          子供の頃、実家の近くに、クローバーが群生する中に何十本という単位で四つ葉が生えている空き地がありました。あんな場所がまた見つかればいいのですけどね。

           

           

           

           


          エンジェル初来日について

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            ONGAKU SENKA 音楽専科 1976年 11月号 / KISS QUEEN リンゴ・スター トミー・ボーリン
             

             

            エンジェル初来日の記事に急にアクセスが集中するようになって、驚いております。

             

            何でまた!?と言いたくなる勢いで、この記事へのアクセス数が伸びているのですが、エンジェル初来日に関するネット情報を自分で調べてみて、納得がいきました。

            ファンでも何でもない人が適当に書いた情報を、後追いのファンが知らずに広めているような状態のようですね。

             

            40年以上前のことで、細かい所までは覚えていないとは言え、エンジェル初来日については、私が前記事に書いた情報で、ほぼ間違いないと思います。

            エンジェルは77年の春に、他のプロモーター主催の来日公演が決まっていた。それを、トヨタというプロモーターが倍額のギャラを払って横取りして、武道館を始めとする、新人バンドには無謀としか思えない全国ツアーを企画した。トヨタは、自動車メーカーのトヨタの関連会社と間違えそうな印象の宣伝を、アメリカの業界誌に載せていた、というのは、音楽専科誌の、レコード会社のディレクターへのインタビュー記事か、あるいはディレクターと編集者の対談記事からの情報です。エンジェル初来日からは数年経っていたと思いますが。

             

            ジャパンツアーが中止になり、エンジェルは即帰国。ギャラは事前に支払われていたので、金銭的被害がなかったのは不幸中の幸いだった。プロモーター側の言い分は、「ミュージシャンは顔が良くても音が良くなければ客を呼べない」というものだった、というのは、新聞記事によるもの。確か、夕刊の芸能欄だったと思います。

             

            来日前に「追加公演決定!!」という宣伝が洋楽専門誌に載っていたのに、実はチケットが売れてなかったと知って驚いた、とか、チケットの宣伝広告や来日公演の宣伝記事を新聞に全く載せずにいたのを珍しいと思っていた、というのは、当時の私の印象。

             

            時期的に見ても最悪だった、中止になったコンサートチケットの払い戻しをしてもらえなかった、帰国する際のメンバー達は悄気た印象だった、というのは、音楽専科の読者の声。

             

            別にエンジェルはギャラを持ち逃げされてもいないし、不入りだったのは、エンジェルに人気がなかったから、というわけでもありません。

            高額のギャラを前払いして呼んでくれたというのに、巨大なライブ会場はガラガラで、おまけに大企業の子会社でも何でもなかったプロモーターが倒産、というのだから、エンジェルとその関係者はざぞや驚いたことでしょう。

             

            エンジェルを再評価する動きも、最近あるようです。

            確か、フランク・ディミノもパンキー・メドウスも60代後半になる筈ですが、youtubeで見られる2人がまだ充分若いのには驚かされます。

            そう言えば、ミッキー・ジョーンズの晩年の写真が、エンジェル時代とあまり変わってないのに驚いたことがありましたっけ。

             

             


            華麗なるエンジェル 再来日決定!

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              エンジェル 43年ぶりの来日公演が決定だそうです!しかも新譜を引っ提げて!!

               

               


              リィズン〜華麗なる復活〜

               

              思い出しました!

              去年の春先に、エンジェルのフランク・ディミノとパンキー・メドウス 35年ぶりの共演ライヴ・ツアー決定、今秋には日本公演もという記事があったんですよね。去年の時点で日本公演は実現しなかったので、すっかり忘れていました。

               

              オリジナルメンバーは、フランク・ディミノとパンキー・メドウスのみで、グレッグ・ジェフリア、バリー・ブラント、フェリックス・ロビンソンは不参加のようです(初代ベーシスト ミッキー・ジョーンズは故人)。

               

              とにかくビックリです。まさか43年ぶりに再来日が実現しようとは!!

               

               

               

               


              ONGAKU SENKA 音楽専科 1977年 4月号 / KISS ジェネシス ジョージ・ハリスン

               

              悲劇の来日、と報道された初来日公演では、大掛かりな舞台装置を使ったマジックも披露したようです。今回はどんなステージを見せてくれるのでしょうね。

               

               


              映画「ボヘミアン・ラプソディ」公開から1年

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                AERA English (アエラ・イングリッシュ) 2019 Autumn & Winter [雑誌] (AERA増刊)

                 

                 

                パート先の人手不足のおかげで、夏の終わり頃から英語の勉強どころではなくなってしまい、他にも家業だ何だとバタバタしているうちに、あの映画「ボヘミアン・ラプソディ」公開から1年が経っていました。

                 

                先日やっと時間が取れた日に、久しぶりにDVDで「ボラプ」を観た感想は、

                 

                「これはクイーンの伝記と言うより、難病ものの青春映画とかに分類した方がいい感じだな。

                この映画の中のBO RHAP-BOYS達は、実在しない架空のバンド『クイーン』を演じていると言った方がいい。

                BO RHAP-BOYS演じる『クイーン』は、実在するバンドのクイーンをモデルにして生まれた、といった感じかな。」

                 

                というものでした。あくまで、私の個人的な感想ですが。

                 

                そして、この映画を観たことでクイーンの楽曲を再評価した、という意見も、色々なところで見聞きします。

                これは、クイーンの曲が、青春期の孤独、悲恋や難病、壮年期の栄光と挫折等を描いた、映画のサントラにするのがピッタリな音楽だった、ということなのかも知れませんね。

                そう思うと、どちらかと言えばプレイヤー気質の男性のロックファン達が昔、

                 

                「クイーンのはただのハッタリで音楽をやっている。ロックミュージシャンとしては邪道だ。」

                 

                と、よく言っていましたが、そういう人達がそんな感想を持つ理由が、分からなくもない気がします。

                 

                 


                ムービー・スター 2019年 05 月号
                 

                 

                「ボラプ」がロードショー公開されていた頃、私は初日から映画館に、何度も足を運んでいます。クイーンとフレディ・マーキュリーの物語、と言いながら史実とかなり違う映画に、夢中になっている自分に半分戸惑いながら、スクリーンの中のBO-RHAP BOYSに魅入っていましたっけ。

                 

                もしかしたら、この映画「ボヘミアン・ラプソディ」は、リアルタイムで彼らの音楽に熱中していた若いファン達が、クイーンの音楽を聴きながら頭の中に描いたファンタジーを描こうとしていたのかも知れないな、と、最近私は思うようになりました。

                それは、クイーンのメンバー達が、音楽を創りながら描いていたファンタジーともシンクロするのかも知れないな、とも。

                 

                 

                 

                 

                 


                QALチケット入手できましたが…

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                  9月に行われたリセールで、クイーン+アダム・ランバードの、来年1月のさいたまアリーナライブチケットは取れたのですが、ちょっと憂鬱です。

                  私はオリジナルメンバーと、クイーン+ポール・ロジャースの来日公演は、何やかやで観られずに終わっていますし、前回のQAL来日の時は手術入院中で行くのを断念したりしています。

                  クイーンの2人が高齢ということもあるし、可能な限りチケットをゲットして、ライブを観に行った方がいいことは分かるんですけどもね。

                   

                  プロモーターのクリエイティブマンが、来年1月のQAL来日を公表したのが4月の「クイーンの日」。チケット抽選が始まったのが5月、そしてリセールが9月…。

                  これを見ると、プロモーターが、映画「ボヘミアン・ラプソディ」のファンにライブのチケットを買わせようとしていたことが、よく分かるなぁ、と。


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                  多分、この位の日程の来日ツアーなら、映画以前からのファンだけでもイケる位の集客力が、QALにはあったと思うんですけどね。

                  まあ、全公演即ソールドアウトでサイド席も出る、というところまでは行かなかったでしょうが。

                  その辺、このプロモーターは把握していたのかなぁ。5年前に、サマーソニックにQALを招聘した会社なんだけどなぁ…。

                   

                  私は、映画によるクイーンブームは多分9月に落ち着くだろう、と予想していました。

                  第1次クイーンブームは、彼らが2度目の来日を果たした'76年の3月から半年程で終わりました。その辺でファンは半減して、クイーンはあまり話題に上がらなくなりましたっけ。

                  今回のブームは、映画公開の去年11月からなので、半年後は今年の4月。しかし4月17日がクイーンの日で、イベントがあるから、まだブームは終わらない。

                  その後ゴールデンウィークや夏休み期間にもイベントがあるだろうし、9月のフレディの誕生日にもハードロックカフェのイベントがある。

                  9月後半あたりでブームは落ち着いて、この辺で映画からのファンは減っていくのではないかなぁ、と思っていました。

                   

                  この予想は当たっていたようで、9月の半ばからは、SNSのクイーンコミュへの書き込みは激減し、そしてこのブログのアクセス数も面白いことに、残暑が続く中、9月最初の秋めいた日を境に突然半分になりました。

                  秋風と共にクイーンフィーバーは去りぬ、といったところでしょうか。案外最初のクイーンブームも、同じようにして終わったのかもしれませんね。

                   

                  来年1月のライブチケットなのに、早過ぎる9月のリセールをクリエイティブマンが行なったのは、映画以降のファンの熱が冷めてくることが予想される9月に、キャンセル出来ないなんてヒドいと苦情が殺到しないようにリセールを行い、ここで売れなければチケットを買った側の自己責任ですよ、元々欲しがって買ったのはそちらなんですよ、と言えば済むと思ってでもいるような感じがします。

                   

                  …クイーンのライブには本当に行きたいけど、こういうプロモーター主催のイベントはどうも気が進まないですね。

                   

                   

                   

                   


                  50過ぎての映画「ベニスに死す」鑑賞ぁ組少年のその後

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                    聖と俗を兼ね備えた、アンドロギュヌスのような美少年タジオを演じたビョルン・アンドレセン。

                     

                    ヴィスコンティ映画の中の彼とは違い、私がTVで見た実際の彼は、大人しくて人の良い、素朴な若者という印象でした。映画撮影時の彼は15才、来日した時は17才で、すでに少年期の美しさは、感じられなくなっていました

                    タジオ役に決定した後には、ビョルンにはヴィスコンティがつきっきりで演技指導をしたと、来日時の雑誌記事に載っていたようです。

                    もっともそれは、心理描写の演技指導ではなく、もっぱら仕草を優美に見せる為の指導で、タバコの持ち方まで直された(北欧では、15才から喫煙出来るようです)位に徹底していたようですね。

                     

                    1955年生まれの彼は、現在64才。去年来日したようで、「ビョルン・アンドレセン」でネット検索すると、白髪とあご髭を長く伸ばした彼の写真が載せられた、関係者のブログが出て来ます。

                     

                    その演技指導の一環として、ビョルンがヴィスコンティとスタッフにゲイクラブに連れて行かれたことがあるそうです。

                    そこでハイエナのように、おいしそうな肉を食らいたいと、ねっとりした目で見つめる男達の視線に恐怖を覚えたとビョルンは回想しています。

                    そして、その時ヴィスコンティは彼に言いました。

                     

                    「男たちの目つきを忘れないように。キミがその目をアッシェンバッハにするんだよ」

                    と。

                     

                     


                    ルキノ・ビスコンティ/タッジオを求めて [VHS]
                     

                     

                     

                     

                    この体験は、ビョルンにとって結構なトラウマになったようですが、彼は生来真面目で仕事熱心なタイプなのでしょう。

                    思わせぶりな目つきでアシェンバッハを見つめ、にっこり微笑みかけて破滅に誘う、堕天使のような美少年を見事に演じています。

                     

                    子供達と駆けずり回って遊んでいるだけの、何も考えていない少年でいながら、一方では老芸術家を破滅に誘い込む魔性の美少年でもある、という、ヴィスコンティのタジオを完璧に演じてしまったが故に、彼には更に大きなトラウマになった出来事が、次々に起きたようです。

                    一言で言えば、周囲が彼を、美貌しか取り柄のない、所謂白痴美の少年と思い込むようになったんですね。

                    そうなると、容色を売るしか能がない少年、と勘違いして、近寄ってくる映画関係者もいたでしょう。赤ん坊の頃に父が家を出て行き、幼少時には母が自殺して、祖母に育てられた孤児だというプロフィールからも、家が貧しく、金の為なら何でもするだろうと、誤解されても不思議ではないでしょう。そんな噂も立てられたようです。

                    実際の彼は、音楽学校でピアノとギターを学ぶ学生だったのですが。

                     

                    40過ぎた中年になっても、ビョルンは「ベニスに死す」について、

                     

                    「もうあの映画とは関係ないし、今後も一切関わりたくない。」

                     

                    と語り、ストックホルムの音楽学校でピアノを教えていた時、学年末に生徒たちから花を贈られ

                     

                    「指導は厳しかったけれど、あなたは一番良い先生だった」

                     

                    と感謝された時には、感動のあまり涙をこぼし、

                     

                    「あの子たちは、あの映画のことなど何も知らない。ただ純粋に僕自身を評価してくれたんだ。」

                     

                    と、後に語ったそうです。

                     

                    近年のビョルンは、音楽家だけではなく、俳優としても活躍しているようですね。

                     


                    50過ぎての映画「ベニスに死す」鑑賞〜氏育ちと世間知と

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                      JUGEMテーマ:洋画

                       

                      今回、映画館のスクリーンでダーク・ボガート演じるアシェンバッハを見た第一印象というのが、

                       

                      「こいつは中年過ぎの引きこもりか?」

                       

                      というものでした。

                      何それ?とか言われそうですが、実は私のパート先の工場に、引きこもりだったと思われる、中年以上の年齢の人が入って来ることが、よくあるんですね。

                      そういう人達によくある、オドオドしながらもプライドの高い独特の雰囲気に、ダーク・ボガード演じるアシェンバッハは、よく似ているような気がしたんです。

                       

                      友人の音楽家と思えるアルフレッドとの議論や口論から察するに、アシェンバッハは生まれた時から、清廉潔白とか質実剛健とかいう言葉が似合うような環境で、純粋培養されたような育ち方をしたように思えます。

                      しかしながら、ストレスからの体調不良で療養するのに、スリかっぱらいが多いことで有名なイタリアの観光地をわざわざ選び、しかもアフリカからの高温多湿な季節風が吹く時期に行ってしまうわ、知らない土地では生水生ものは口にするな、とよく言われていた時代に、浜辺で観光客向けに、多分高額で売っていた生もののイチゴを買って口にするわと、一般人にとっては当たり前な、生活の知恵の類いは全然身についていない様子です。

                      原作のトーマス・マンによる短編では、アシェンバッハは当時ベニスに蔓延していたコレラで亡くなったことになっていますが、今の私の年齢でこの映画を観ると、そうだとすればアシェンバッハは、自分の世間知の無さに殺されたようなものだな、というような気分になって来るんですね。

                      10代20代の頃には、そんな事は全然考えもしませんでしたが。

                       

                       


                      ベニスに死す (集英社文庫)

                       

                      この映画には、原作にはないシーンが幾つか登場します。

                      その中のひとつが、誰もいないホテルのホールで、タジオが右手のみで「エリーゼのために」をピアノで弾いているところに、偶々アシェンバッハが居合わせ、昔娼館に行った時のことを思い出すシーンです。

                       

                      居心地悪そうに待合室のソファに座るアシェンバッハ。隣には、年嵩の娼婦が座り、だらしなくビールのジョッキを傾けている。

                      彼の相手をするよう女主人に声を掛けられたのは、少女娼婦エスメラルダ。

                      調律の悪いアップライトピアノで、きちんと両手で「エリーゼのために」を弾きながら、アシェンバッハをピアノ越しにうかがう。髪を結い上げ、ピンクのサテンの上着を着て、顔はタジオによく似ている。

                      しかしながら、彼女の粗野で行儀が悪い様子や、髪を解き、安っぽい下着姿でベッドに大股開きで横たわる様子を見て、アシェンバッハは何もせずにテーブルに金を置き、引き止めるエスメラルダの手を振り払って彼女の部屋を出て行く。

                       

                       


                      #25 額入れスティール写真【ベニスに死す 】●難あり お買い得価格 】当時物写真 レア貴重品大版 白黒写真
                       

                       

                      このシーンは何を意味するのか、色々な説がありますが、私は、

                       

                      「そう言えばタジオとエスメラルダは、顔だけではなく、あまり行儀が良くないところもよく似ているな。」

                       

                      などと思いました。

                      エスメラルダは、髪を結い上げ、サテンの服を着て着飾っていても見るからにガラが悪く、一緒にいるのが辛くなる感じですが、タジオは貴族の子息で甘やかされて育ち、お行儀が良いとは言えないところがあっても粗野にはならず、優美で愛らしい。

                      よく似た二人を対峙させることで、タジオの優雅さを更に際立たせているような印象を、私は持ちました。

                       

                      最後にはそんなタジオを、現代ならストーキングと呼ばれるような様子で、後を付け回すアシェンバッハ。

                      髪を黒々と染め、顔を白塗りにして紅を差した異様な化粧をして。

                       

                      そんな真似をしていても、間違いなく理知的な、ダーク・ボガード演じるアシェンバッハを観るうちに、私は思ったわけです。

                       

                      「この作品のアシェンバッハは、美少年と恋愛したくて、滑稽な化粧と軽薄な服装をしてタジオを追いかけている訳ではなく、自分に足りないものは何だったのかをタジオとの出会いで痛感することとなり、タジオと同年代位に戻って人生やり直したいたいと痛切に思っているようだな。

                      どうしたら良いのか分からずに、当時としては究極の若作りである化粧と白髪染めをして、美少年を追いかけ回さずにはいられなくなっているんだろう。

                      頭の良い男性のようだから、もしこれがハッピーエンドの映画なら、やがて自分は何をすべきか悟り、年の功の知恵を駆使して、最高傑作を作り出すのだろうけど…。」

                       

                      化粧をしてタジオを追いかける途中、アシェンバッハは体調不良で薄汚れた路地裏に座り込んでしまう。

                      原因は持病の心臓か、それとも 不用心に生ものを食べて感染したコレラなのか…。

                      自分の愚かさ滑稽さに泣き笑いするアシェンバッハ…。

                       

                      その翌日の朝、具合が悪いのに無理をして、アシェンバッハはタジオを求めて浜辺に出る。

                      タジオは、その日の午後にはポーランドに帰国する。

                      そんな中、タジオより少し年上の友人ヤシュウが、砂浜に横たわるタジオに小石を投げ、取っ組み合いのケンカになると、タジオの顔を砂に押し付ける。アシェンバッハは止めようとするが、体が辛くて立ち上がることも出来ず、幼児のような泣き顔になる。

                      タジオはヤシュウをはね退け、海へと向かう。

                      アシェンバッハは、波打ち際の煌めきの中に立つタジオが、彼の方を振り返って、何処かを指し示してみせる美しい姿を目に焼き付けながら息絶える。

                      その顔には、脂汗で崩れた白塗り化粧の上を、白髪染で真っ黒になった汗が幾筋も滴り落ちている。

                      ホテルの下働きの若者にその死を発見され、アシェンバッハの遺体は担架を使うこともなく、肩と足を持たれて浜辺から担ぎ出される。

                       

                      何か今観ると、身につまされるような感じの終わり方でした。

                       

                       



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